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GUIDE / 部屋探しの基礎

賃貸の壁の穴はどこまで?
棚・フックの設置前に確認

公開日:2026年10月12日 更新日:2026年10月12日 スムトク編集部(宅地建物取引士)
壁際の床に置いた棚板と金具を取り付け前に確認する手元

賃貸の壁に棚やフックを付けるときは、固定方法と契約条件を照合します。この記事の範囲は入居後の設置判断で、入居時からある傷の記録や退去費用全般は対象外です。

この記事の結論
結論

設置してよいかと、退去時に誰が費用を負担するかは別の確認です。穴の見た目だけで判断せず、契約書と予定する固定方法を確認します。

条件

棚や壁掛けテレビの相談では、製品・場所・金具・固定箇所を伝えます。必要な承諾を得るときは、撤去・補修と費用負担の条件も聞きます。

確定しないこと

画鋲や穴を開けない製品でも、使用の可否や損傷の有無は一律に決まりません。壁材や契約条件が分からない場合は、作業前に管理会社へ相談します。

01賃貸の壁に穴を開けてよいか、何で判断する?

壁のそばに契約書を模した白紙の書類とファイルを置いた図
作業前に、契約書の禁止・制限行為と原状回復の条項を確認します。取り付けに承諾が必要か、外したあとの補修や費用をどう扱うかを確かめます。

設置の可否と退去時の費用負担を分ける

「退去時に補修すればよい」と考えて、先に穴を開けるのは避けます。費用を負担するつもりでも、その作業に事前の承諾が必要かは別の問題です。

国土交通省のガイドラインでは、通常損耗や経年変化は原則として貸主の負担としています。借主の故意・過失や通常の使用を超える使い方による損傷などとは区別して考えます。

契約書の加工・模様替え・特約を確認する

契約書では、禁止・制限行為、加工や模様替え、原状回復、特約の欄を読みます。取り付けに関係しそうな条項に印を付け、相談時に示せるようにします。

国土交通省の標準契約書には、模様替えなどに貸主の書面による承諾を求める条項があります。参考となるひな形なので、実際に結んだ契約書の記載と照合します。

予定する作業がどの条項に当たるか不明なら、管理会社に固定方法を伝えます。承諾が必要かに加え、申請書の有無と提出先も確認しておきます。

入居時からある傷の扱いは、入居時の傷を写真で記録する方法で確認できます。今回の取り付けの相談とは分けて整理します。

02画鋲とネジでは、穴の扱いがどう違う?

画鋲とネジを壁紙付きの下地ボードの横に並べた比較図

穴の見た目だけでなく下地への影響を見る

壁紙の表面に見える穴だけでは、下地の補修が必要かは判断できません。設置前は金具の説明書を示し、下地にどのような加工をするか管理会社や施工会社に確認します。

標準契約書の原状回復条件の別表では、下地ボードの張り替えが不要な画鋲・ピン穴は貸主負担の例です。重量物を掛けるためのくぎ・ネジ穴で、下地ボードの張り替えが必要なものは借主負担の例です。

固定方法製品資料で調べること管理会社に伝えること
画鋲・ピン針の形状や長さ、使用する本数を確認します。飾る物と取り付け位置を伝えます。
ネジ・くぎ・固定金具下穴や補助金具の要否、固定箇所を確認します。下地への加工内容と施工方法を伝えます。
粘着フック対応する壁材と剥がし方を確認します。貼る場所と製品の資料を示します。
突っ張り式接触面の条件と設置方法を確認します。壁・天井・床のどこに接触するか伝えます。

原状回復の事例を設置許可と読み替えない

別表は退去時の負担を考える資料で、設置を許可する一覧ではありません。画鋲なら許可不要、ネジなら一律に借主負担と読み替えず、用途や損傷の状態も確認します。

穴の直径や個数だけで可否を決めないようにします。「この固定方法が契約上認められるか」と、製品資料を添えて相談してください。

03棚や壁掛けテレビの承諾は、どう求める?

取り付け前の棚板と壁掛け用金具を床の上に並べた図

製品情報・設置場所・金具・固定箇所を伝える

「棚を付けたい」だけでは、壁にどのような加工をするか伝わりません。製品の説明書と設置場所の写真を用意し、取り付け予定の位置を写真上で示します。

壁掛けテレビは、本体と取り付け金具を組み合わせて伝えます。施工会社へ依頼する予定がある場合も添え、施工内容の資料が必要かを聞きます。

問い合わせ例:「添付の製品を、写真の位置に、この金具で固定したいです。承諾は必要ですか。必要な手続きと、退去時の撤去・補修・費用負担の条件を教えてください」

管理会社を窓口に承諾者と承諾範囲を確認する

まずは契約書に記載された管理会社などの窓口へ連絡します。回答が貸主の承諾を含むものか、別途貸主への申請や確認が必要かを確かめます。

返答には、対象の製品・場所・固定方法が明記されているか確認します。あとで金具や取り付け場所を変更するときは、変更後の資料を送り、承諾範囲に含まれるか聞き直します。

撤去・補修・費用負担の条件と回答を保存する

退去時に棚や金具を外すのか、穴や壁紙を誰が補修するのかを聞きます。自分で補修してよいか、指定業者への依頼が必要か、費用を誰が負担するかも確認します。

回答は、送った製品資料や設置場所の図と一緒に保存します。電話で聞いた内容はメールなどにまとめ、認識が合っているか窓口に返信を求めます。

契約で書面による承諾や所定の申請書が求められている場合は、その手続きを済ませます。電話のメモやメールの保存だけで、必要な承諾を得たことにはしないでください。

04穴を開けない粘着フックや突っ張り式なら使える?

未使用の粘着フックと質感の異なる壁紙見本を並べた図
「穴なし」という表示だけで選ばず、製品の対応素材と設置場所の材質を照合します。粘着フックは剥がし方、突っ張り式は接触面の条件も確認します。

穴がなくても剥がれ・圧迫跡が残る可能性を考える

粘着フックは、外すときに壁紙が剥がれたり、粘着剤が残ったりする可能性があります。突っ張り式では、壁・天井・床の接触部分に圧迫跡が残る可能性を確認します。

設置後に剥がれやへこみを見つけたら、状態と使用した製品を写真に残します。自分で塗装や穴埋めをする前に管理会社へ連絡し、補修方法と負担の扱いを相談します。

製品の対応素材・取り外し条件と壁材を照合する

製品の説明書で、対応素材、使えない場所、取り外し時の条件を読みます。壁紙に使えると書かれていても、対象となる素材や表面の状態まで照合します。

壁の材質が分からないときは、使用前に管理会社へ確認します。製品側の説明が不明なら、材質と設置場所の写真を添えてメーカーに使用可否を尋ねます。

取り付ける物の重さと、説明書にある耐荷重や設置条件も照合します。棚なら載せる物も含め、条件を満たせるか不明な点はメーカーや施工会社に確認します。

設置の承諾は、製品の安全性や耐荷重の保証ではありません。説明書と設置場所の条件が合わない場合は、その方法での設置を進めず、床置きなど別の置き方を検討します。

05DIYを始める前に、何をそろえればよい?

製品資料を模した白紙と金具の収納箱をまとめて置いた図

契約・製品条件・必要な承諾を照合する

作業前には、契約書、製品資料、管理会社などからの回答を並べます。相談した製品や金具と、実際に用意した物が一致しているかも確認します。

もともと付いていた棚やフックを利用・変更したい場合は、その扱いから確認します。設備か残置物かの違いは、設備と残置物の確認を参照してください。

未確認事項は作業前に解消し、撤去条件も残す

回答が「状況による」だけなら、判断に足りない資料や条件を尋ねます。設置の可否や手続きが未確認のまま、試しに穴を開けたり貼り付けたりしないようにします。

退去時の補修範囲や金額は、設置前には確定できない場合もあります。未確定の項目を挙げ、退去時に何を確認して負担を決めるのか、窓口に聞いて記録します。

施工会社に依頼する場合は、作業前に承諾内容と設置場所の図を渡します。現場で固定方法の変更が必要になったら、その場で進めず、管理会社に変更内容を確認します。

06スムトクの場合(できること・できないこと)

できること

  • 来店せずに相談から契約までオンラインで進められます。物件によっては現地立会いや管理会社での契約が必要です。
  • 宅地建物取引士が案内から契約まで担当します。
  • 気になる物件のURLをLINEで送っていただければ、取り扱えるかと空室を確認してご案内します。対応地域は東京・神奈川・千葉・埼玉で、担当は宅地建物取引士です。

できないこと

  • 図面や写真だけで部屋の良し悪しを断定すること
  • 固定方法や穴の見た目だけで設置の可否を断定すること
  • 設置の承諾だけを根拠に退去時の補修費負担がないと保証すること

気になる物件のURLを送るだけでも大丈夫です

希望のエリア・家賃・時期をLINEで送ってください。10:00〜24時・年中無休で、宅地建物取引士が来店なしで案内から契約まで担当します。

LINEで相談を始める 相談だけでも構いません。対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉。仲介手数料は物件により最大0円(条件によります)。
このガイドについて
運営:株式会社Lincloud(東京都台東区台東1-15-4 米広第2ビル)。宅地建物取引業 東京都知事(1)第110374号/賃貸住宅管理業 国土交通大臣(01)第009552号。
提供範囲:東京・神奈川・千葉・埼玉の賃貸仲介。相談は10:00〜24:00・年中無休、来店不要、案内から契約まで宅地建物取引士が担当します。
相談先:公式LINE(サービスの説明は スムトクのページ、会社については 株式会社Lincloud)。
この記事について
通常損耗と借主の使用による損傷の区別は、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参照しています。禁止・制限行為、原状回復条項と画鋲・ネジ穴の事例は、国土交通省「賃貸住宅標準契約書(平成30年3月版・連帯保証人型)」を参照しています。標準契約書は個別契約そのものではなく、穴や剥がれの負担を一律に判断するものでもありません。問い合わせ例、製品条件の照合と回答の保存手順は編集上の提案です。物件ごとの条件は募集図面と契約書で異なります。実際の判断は担当者にご確認ください
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