エレベーターなしで暮らせる?
内見で確かめる生活の場面
エレベーターなしの賃貸は、階段を使う日常が自分に合うかで考えます。内見で上れたことに加え、荷物のある日や体調が悪い日の動きも想像しましょう。この記事の範囲は一般の賃貸選びで、バリアフリー住宅の制度や探し方は対象外です。
- 結論
玄関までの経路を歩き、荷物・体調・搬入の場面を照らし合わせます。家賃や階数だけで、向く・向かないを決めません。
- 制度
建築基準法第34条第2項は、高さ31mを超える建物の非常用昇降機に関する規定です。日常用の設備の有無は募集図面で確かめます。
01何階建てならエレベーターがある?

高さの規定と日常の設備を分ける
建築基準法第34条第2項は、高さ31mを超える建築物に非常用昇降機を求めています。ただし、政令で定める建築物は除かれるという規定です。
これは「何階建て以上なら日常用のエレベーターがある」と決める条文ではありません。一般の賃貸探しでは、階数を設備の有無に置き換えず、個別に確認します。
建物の写真が大きく立派に見えても、設備を推測しないようにします。募集図面の設備欄を読み、エレベーターの記載がなければ担当者に有無を聞きます。
建物にあっても玄関までの経路を見る
エレベーターありの物件と比べる場合も、入口から玄関までの経路を見ます。途中に階段や段差がないか、希望する階で乗り降りできるかを確かめます。
| 手元の情報 | 次に確認すること |
|---|---|
| 階数・外観写真 | 階数から判断せず、設備欄で有無を確認します。 |
| エレベーターの記載 | 入口から住戸までの経路と停止する階を聞きます。 |
| 設備欄が空白 | 設備がないと即断せず、最新の募集条件を確認します。 |
階段だけで移動する候補なら、建物入口から希望の部屋まで歩く予定で内見を頼みます。室内写真だけでは見えない共用部分も、比較する情報に加えます。
高齢者向け住宅などの個別の基準と、一般の賃貸の設備確認は分けます。この記事の説明だけで、特定の建物が法令に適合するかは判断できません。
募集図面で部屋の所在階を読み、建物の階数と区別します。建物全体の階数だけでは、自分が毎日どこまで上ることになるかは分からないためです。
02どんな生活なら向く?向かない?

外出の回数より持ち運ぶ物を具体化する
階段で無理なく移動でき、普段の荷物も自分で扱えるなら検討しやすくなります。一方、重い荷物を持つ場面があるなら、その日の移動を基準に考えます。
在宅で過ごす時間が長くても、買い物やごみ出しの移動は残ります。外出が少ないという理由だけで判断せず、何を持って往復するかを書き出します。
| 生活の場面 | 確認する内容 |
|---|---|
| 買い物・ごみ出し | 荷物を持って階段を通れるか、途中で置ける場所があるかを見ます。 |
| 自転車・ベビーカー | 置場の位置と利用条件、室内へ運ぶ必要があるかを聞きます。 |
| 仕事・趣味の道具 | 日常的に持ち運ぶ物の大きさと、手すりを使える持ち方を考えます。 |
年齢や家族構成だけで、向いていると決めることはできません。本人だけでなく、同居する人や訪れる人も含め、使う経路に支障がないかを確かめます。
体調が悪い日にも生活を続けられるか考える
内見の日に上れたことと、疲れた日にも同じように動けることは別です。けがや体調不良で移動しづらいとき、買い物や外出をどうするかも考えます。
階段の利用に不安があるなら、低い階やエレベーターのある物件も並べます。体力で慣れる前提にせず、今の生活で負担を引き受けられるかを判断します。
食料品をまとめて買うなら、持ち帰りを分ける手間も含めて考えます。荷物を減らす工夫をする場合は、その方法を日常的に続けられるかが判断材料になります。
03内見では階段のどこを確かめる?

実際の入口から玄関まで歩く
建物入口から部屋へ向かい、上るときと下りるときの感覚を確かめます。駅からの歩行も含めた帰宅を想定し、室内に着いた時点の負担を考えます。
手すりの位置や階段の幅、踊り場の形を見て、普段の荷物を持つ姿を想像します。確認のために重い物を運ぶなど、危険を伴う試し方は避けます。
- 足元:段差の見え方、通路の照明、足を置く場所を確かめます。
- 動線:すれ違う場所、扉を開ける向き、荷物が引っかかりそうな箇所を見ます。
- 天候:屋根の有無や外に開いた部分を見て、雨の日の出入りを担当者に聞きます。
明るい時間に内見した場合は、夜の照明の状態まで見たことにはなりません。帰宅時間に関わる未確認の点として残し、写真や追加の確認を依頼します。
共用部分を物置として使う前提にしない
玄関前や踊り場が広くても、私物を置けるとは判断しません。ベビーカーなどを外に置きたい場合は、専用の置場と共用部分の使用ルールを確認します。
オンライン内見では、室内だけでなく階段から玄関までの映像も依頼します。オンライン内見の進め方を参考に、見たい経路を先に伝えます。
映像で寸法や段差の位置が分かっても、自分が感じる負担は確認しきれません。内見に行けないときの見極め方と合わせ、判断が残る点を整理します。
ごみ置場や駐輪場へ向かう経路も、玄関への出入りと合わせて見ます。建物の入口を通らない別の階段がある場合は、その区間も確認対象に入れます。
04家具の搬入や日々の配送はどう確かめる?

室内に置ける寸法と搬入できる寸法を分ける
冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどは、室内の設置場所と搬入経路を別に測ります。玄関を通れても、階段の曲がり角や踊り場を通れるかは別の確認です。
家具の寸法が決まっていれば、販売店や配送の窓口へ経路の情報を伝えます。通路の幅だけで可否を判断せず、曲がるための空間も見てもらいます。
| 確認先 | 伝える情報 | 聞くこと |
|---|---|---|
| 引っ越しの窓口 | エレベーターの有無、部屋の階、運ぶ荷物 | 階段での作業に対応するか、見積りに何を含むか。 |
| 家具・家電の配送窓口 | 商品の寸法と玄関までの経路 | 搬入の可否、下見の要否、設置まで対応するか。 |
| 管理窓口 | 搬入予定と共用部分の利用 | 作業日時や養生などに指定があるか。 |
見積りは、階段で運ぶ条件を伝えたうえで受け取ります。追加費用の有無や作業範囲は依頼先によるため、一律の割増額を予算に当てはめないようにします。
宅配で補える範囲も先に確認する
飲料などを配送で受け取るなら、部屋の玄関まで届けてもらえる条件かを確認します。建物入口での受取りになる場合も想定し、自分が運ぶ区間を考えます。
宅配ボックスがある場合も、置かれている場所から部屋までの移動は残ります。箱の有無だけで荷物の問題が解決すると考えず、受取り後の動きを見ます。
入居時の搬入だけでなく、買替え時の回収や退去時の搬出も考えておきます。階段を通せるか未確認の家具は、物件を決める前に条件を照会します。
家具を分解して搬入する予定なら、分解と組立てを誰が行うかも依頼先に聞きます。できると思って買い替えを決める前に、商品と作業の条件を照合します。
05家賃と不便をどう比べれば後悔を減らせる?

同じ条件で募集と費用を並べる
エレベーターがないことだけで、家賃や管理費の水準は決まりません。同じ建物で別の階が募集されていれば、間取りや設備の違いも含めて比較します。
階ごとの家賃が違う場合は、その差と日常の移動を合わせて考えます。家賃だけを理由に上階を選ばず、低い階なら解消できる負担があるかを見ます。
費用は家賃と管理費に加え、見積りで分かった搬入の費用も整理します。家賃を抑える方法を使い、入居時と月々の支払いを分けて比べます。
工夫で補えることと物件選びで変えること
買い物の仕方を変えれば対応できることと、階段自体が使いづらいことを分けます。実行する予定のない配送利用や手助けを、できる前提で数えないようにします。
住んだ後の予定も、分かっている範囲で考えます。大きな家具の購入や働き方の変更を予定しているなら、その生活でも同じ経路を使えるか見直します。
申込前には、日常の荷物、体調が悪い日、搬入の未確認事項を振り返ります。残った疑問を担当者へ伝え、回答を得た条件で候補を絞りましょう。
比べる候補は、広さや駅までの経路が大きく違わないかも確認します。設備以外の違いを残したまま、費用の差をすべてエレベーターの有無のせいにしないようにします。
内見で迷った点は「階段が大変」だけでなく、どの区間で何に困るかを伝えます。荷物か段差かが具体的になれば、次の物件で確かめる条件も絞れます。
06スムトクの場合(できること・できないこと)
できること
- 来店せずに相談から契約までオンラインで進められます。物件によっては現地立会いや管理会社での契約が必要です。
- 宅地建物取引士が案内から契約まで担当します。
- 気になる物件のURLをLINEで送っていただければ、取り扱えるかと空室を確認してご案内します。対応地域は東京・神奈川・千葉・埼玉で、担当は宅地建物取引士です。
できないこと
- 図面や写真だけで部屋の良し悪しを断定すること
- 階段移動の身体的な負担を映像だけで判断すること
- 家具の搬入可否や引っ越し費用を依頼先の確認なしに保証すること
気になる物件のURLを送るだけでも大丈夫です
読んで分かったことを、実際の物件に当てはめたいときは、SUUMOなどで見つけた物件のURLをLINEで送ってください。宅地建物取引士が空室を確認して、そのまま案内します。
LINEで相談を始める 相談だけでも構いません。対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉。仲介手数料は物件により最大0円(条件によります)。運営:株式会社Lincloud(東京都台東区台東1-15-4 米広第2ビル)。宅地建物取引業 東京都知事(1)第110374号/賃貸住宅管理業 国土交通大臣(01)第009552号。
提供範囲:東京・神奈川・千葉・埼玉の賃貸仲介。相談は10:00〜24:00・年中無休、来店不要、案内から契約まで宅地建物取引士が担当します。
相談先:公式LINE(サービスの説明は スムトクのページ、会社については 株式会社Lincloud)。
設置の説明は「建築基準法」第34条第2項を参照しています。高さ31mを超える建築物の非常用昇降機の規定と、日常用設備の有無を区別しています。生活の向き不向き、階段の見方、搬入や費用の比較は実務上の提案です。家賃差や健康効果を示すものではありません。物件ごとの条件は募集図面と契約書で異なります。実際の判断は担当者にご確認ください